革靴の底付けの製法とは

query_builder 2025/06/15
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革靴の品質を左右する重要な要素として、底付けの製法があります。
底付けとは靴のアッパー部分とソールを組み合わせる作業のことで、製法によって耐久性や履き心地に大きな違いが生まれます。
今回の記事では、代表的な革靴の底付け製法と特徴について説明します。
▼革靴の底付けの製法
■グッドイヤーウェルテッド製法
グッドイヤーウェルテッド製法は、高級革靴に多く採用されている伝統的な製法で、耐久性が非常に高い点が魅力です。
この製法では、アッパーとソールを2回に分けて縫いつけて取り付けます。
アッパーとソールの間にはコルクが詰められるので、履き込むごとに足の形に馴染むでしょう。
またソールの交換がしやすいので、メンテナンスを重ねながら使い続けられます。
■マッケイ製法
マッケイ製法では、アッパーとソールを一度で縫い付ける方法です。
シンプルで軽量な作りのため足に優しいのが特徴で、特にイタリアの靴ブランドでよく用いられています。
縫い目が直接ソールまで通っているため防水性は劣りますが、スタイリッシュなデザインに仕上がります。
ソールの交換はやや難しいため、長く履き続けたい方には不向きです。
■セメンテッド製法
セメンテッド製法は、ソールをアッパーに直接貼り付ける方法です。
縫い付け作業が不要でコストも抑えられるため、量産向けのシューズに多く使われています。
耐久性はほかの製法に比べて劣りますが、軽量で柔軟な履き心地が魅力です。
▼まとめ
革靴の製法は、主に底付けの方法の違いで大きく3種類に分類されます。
グッドイヤーウェルテッド製法とマッケイ製法はアッパーとソールを縫い付け、セメンテッド製法は貼り付けます。
それぞれ特徴が異なるので、好みや用途などに合わせて最適なものを選びましょう。
ヴィンテージシューズ販売を行う『JANKS SHOE REPAIR』では、靴修理を承っております。
靴底の交換も行っておりますので、ご相談ください。

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